②土合に残る巡礼路 ぱ~と1

 平成26年は観音様が本尊のお寺では午歳の御開帳があり、土合の幾つかのお寺でも行われました。12年に一度巡るご縁日でお参りされた方もいると思います。

 

秩父巡礼路は有名ですが土合やその周辺に巡礼路があるのをご存知でしょうか。薬師如来:寅歳・観音菩薩:午歳・不動明王:酉歳、と昔から地元の人で守られている御開帳行事がありますが、足立百不動という大きな巡礼路があります。

 

明治の廃仏毀釈で多くの寺が廃寺になりましたが、1番札所緑区中尾から川口、蕨、戸田、北区、さいたま市(旧岩槻を除く)を周り南区太田窪の百番で結願です。不動尊の次の御開帳は平成29年の酉年で、桜区には九ヶ寺あります。

 

普段と違って華やかなお寺のご本尊の手から五色の綱(善の綱)が大塔婆に結ばれ、綱に触れることで仏と縁が結ばれるということで、地元の方が参拝者にお接待してくれます。身近な巡礼路を滅多にない機会として経験されるのも如何かと思います。

 

48四谷観音寺-49田島如意輪寺50薬王院51新開真光寺52道場金剛寺53栄和蓮乗寺54町谷光明寺55南元宿花蔵寺56中島万行寺57塚本神明寺―60神田永福寺 

 

③土合に残る巡礼路 ぱ~と2 御開帳のお話し

 前号土合の巡礼路に続き、今回はご縁日の話です。

 

大寺院のご縁日は、善男善女で溢れるほどの賑わいをニュース等でご存知でしょうが、土合のお寺にも村の檀家信徒が仏と御縁を結ぶ御開帳行事として何代にも亘って、受け継ぎ続けられています。

 

 御開帳とは、普段は静かなお寺と違ってのぼりや五色幕が張られ、境内の中心には大塔婆が建てられ、大塔婆からご本尊の御手に五色の綱が結ばれ、綱に触れ祈ると仏とご縁が結ばれご利益が頂けるという。

 

 

 地元の檀家世話人が参拝に来られた方に茶菓子等でお接待をして、参拝の証に御朱印)が頂けます。来年は酉年御不動様の御縁日に当りますので、前号でお話したお寺を探しながら十二年に一度のご縁を結ぶ巡礼路をたどるのも楽しいかもしれません。

 

 

 地元お寺を通りがかり、ご縁日を気付きましたらお参りしてお接待を受け、土地の素朴な人情を経験されるのもいかがかと思います。